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Undertaleの英語原文と日本語訳を対比させながら、英語の表現も勉強してみよう!
日本でも多くのファンがいる、Tobby Fox(トビー・フォックス)氏原作によるインディーズRPGゲームのUndertale。
当サイトでは、Undertaleの魅力の1つである表現豊かな登場人物のセリフをみていきます。
今回は前回に引き続き、Sans戦のセリフについて見ていきます。
※以下はゲームのネタバレを多く含みますのでご注意ください。
Undertaleとは
Undertaleは2015年に発売されたインディーズRPGゲームです。
物語は人間とモンスターが別々に暮らす世界で、主人公がモンスターの世界に迷い込んだところから始まり、主人公の大冒険が始まります。
「誰も死ななくていい優しいRPG」をキャッチコピーとし、登場人物同士のセリフの掛け合いや、シューティングゲームの要素を併せ持つ戦闘システムなど、日本でも多くのファンがいます。
また、主人公の行動によりストーリーも大きく変化するので、やり込み要素もあるんだよね。最後まで平和なハッピーエンドや、かなりブラックな要素満載のバッドエンドに近い内容のものまであるよ。
僕が最初にUndertaleを知ったのは、実は音楽からなんだ。Toby Fox氏は日本のゲーム(Motherなど)や東方シリーズの作者であるZun氏の影響を強く受けており、日本にも何度か来日しているんだよ。
Sans(サンズ)という魅力的なキャラクター
Undertaleの登場人物の中でも、もっとも人気があるのはスケルトン兄弟の兄貴「Sans」でしょう。
Sansのセリフは、彼の名前の由来でもある「Comic Sans」という一般的にはダサいフォントが使われているんだね。Sansも弟のPapyrus(パピルス)も「Papyrus」というフォントで、常に大文字が使われているよ。ちなみに日本語版だとPapyrusのセリフは縦書きになるよ。
Sansはコメディアンとしても一面もあるから、よくスケルトンに関するジョークを言うんだよね。また、SansとPapyrusの掛け合いも魅力の一つだね!
Sans戦セリフ
それではGルートのラスボスであるSans戦のセリフについて見ていきましょう。
Sans戦 〜怠ける理由編〜
今回は、Gルートの戦闘シーンの続きの会話を見ていきます。
look. i gave up trying to go back a long time ago.
(オレはとっくにあきらめた)
and getting to the surface doesn’t really appeal anymore, either.
(もう地上に戻りたいと思うこともなくなった)
lookは「見ろよ」というニュアンスだけど、公式日本語訳では省略。
gave upは「諦める」の過去形。
次の文の主語は、getting to the surface「地上を得る」という動名詞を含んだ長い形だね。物語の流れから、モンスターが元々住んでいた地上のことだね。全体を訳すと「地上に戻ることはあんまり魅力的ではなくなった」という感じだね。
ここでのeitherは、否定文での同意を示します。が、Sans独りで話しているので、自分の否定意見の強調という感じでしょうか。
cause even if we do. . .
(だってもし戻れたって…)
we’ll just end up right back here, without any memory of it, right?
(すぐにまたここへ戻されるんだろ?記憶を消されてさ)
even ifは「もし〜だったとしても」の意味。doは前文の「地上に戻ること」だね。
end upは「結局〜になる」、right backは「すぐに戻る」の意味だね。
to be blunt. . .(そんなだから…)
it makes it kind of hard to give it my all.
(正直 何をやってもやる気が出ない)
to be bluntは「失礼かもしれないが」というニュアンスで、frankly speakingやto be honestと同じようなニュアンスだよ。
give it my allは「やる気を出す」という表現。kind ofは「やや、大体」の意味。2つ目のitは、to give it my allが当てはまります。直訳は「そのこと(すぐに戻される)は、自分のやる気をかなり難しくする」となりますね。
. . . or is that just a poor excuse for being lazy. . . ?
(…ま それも怠けるための口実なのかもしれないけどな)
hell if i know.(自分でもよく分からないよ)
poor excuseは「言い訳」の意味。
hell if i knowは「知るかよ」と言ったスラング的な表現だよ
all i know is. . . seeing what comes next. . .
(ただ一つわかるのは…この後何が起きるか知っている以上…)
i can’t afford not to care anymore.
(もう何もしないで見ているわけにはいかないってことさ)
ここでのseeは「分かる」の意味。
can’t afford to doで「〜する余裕がある」という意味。直訳だと「何も関心を持たずにはいる余裕はない」という感じだね。
Sans戦 〜和解の呼びかけ編〜
ugh. . . that being said. . .(ま、それはさておき…)
you, uh, really like swinging that thing around, huh?
(お前 ホントに武器を振り回すの好きだな)
Ughはネガティブな感情を表現する感嘆詞、Uhも感嘆詞だね。
swing aroundで「振り回す」という意味で、原文ではthingとなっているのを丁寧に武器と訳しているよ。
listen.(なあ)
i know you didn’t answer me before, but. . .
(お前 さっきは答えてくれなかったけど…)
somewhere in there. I can feel it.(オレにはわかるよ)
somewhere in thereは訳すとしたら、「その辺にある」。
「答えてはくれなかったけど、答えはそこにあったのだろう」という解釈できるよ。
there’s a glimmer of a good person inside of you.
(お前の中には正義のココロのかけらがある)
the memory of someone who once wanted to do the right thing.
(正しいことを望んだヤツの記憶があるはずだ)
glimmerは「煌めき、微かな光」という意味。good personを「正義のココロ」と意訳しているよ。
後半の文は、「正義のココロのかけら」の追加説明をしているね。
someone who, in another time, might have even been. . .
(ひょっとしてオレたち…別の時間軸では…)
a friend?(友達だったんじゃないのか?)
c’mon, buddy.(なあ 答えてくれよ)
do you remember me?(オレのこと 覚えてるのか?)
buddyは「仲間、兄弟」といったニュアンス。
似た表現として、bro(brotherの略)やpalもよく使われるよ。
please, if you’re listening. . .
(オレの言っていることのイミがわかるなら…)
let’s forget all this, ok?(こんなのもうやめようぜ?)
直訳すると「もし聞いてるなら、こんなこと全部忘れないか?」という感じだね。
just lay down your weapon, and . . .
(武器を置いてくれよ そしたら…)
well, my job will be a lot easier.(オレの仕事もラクになる)
lay downは「(下に)置く」という意味。
この後、MERCYも選択できますが、FIGHTを選択した場合は戦闘が続行されます。
welp, it was worth a shot.(ま 一応言ってみただけだ)
guess you like doing things the hard way, huh?
(そっちが止める気ないなら仕方ない)
直訳すると「物事を困難にしたいようだな、違うかい?」という感じかな。
まとめ
今回は、UndertaleのGルートSans戦のセリフその2として見てみました。
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